離婚による不動産の財産分与はどうなる？

不動産を売却し、現金を分割

離婚による財産分与で多く行われるのが「現金化して分割する方法」です。不動産を現金化することで平等に分割しやすく、後のトラブルも少なくなります。また、ある程度まとまった現金が手に入るため、新生活のための資金に充てられるのも大きなメリットといえるでしょう。

離婚時に任意売却するメリット

任意売却の大きなメリットは、市場相場に近い価格で売却しやすいことです。通常の仲介売却と同様の売却活動を行うため、適正な価格で取引が進められます。また、「周囲に知られないように売却を進める」ことができる点も魅力です。さらに、「仲介手数料などの諸経費を負担してもらえる」「引き渡し時期や資金計画の交渉ができる」といった柔軟性も任意売却ならではのメリットです。

任意売却の前に知っておくべきこと

任意売却を行う際は、「登記上の名義と売却人」や「登記上の住所・氏名と契約上の住所・氏名」が同じでなければいけません。また、離婚によって所有名義をどちらか一人に変更する場合、名義を変更しても連帯保証人であることは変わらない点に注意が必要です。離婚前に登記や名義人などを確認して、しっかりと準備を進めましょう。

さらに、任意売却によって売却できたとしても残債がある場合は支払いの義務が残ります。離婚後に住宅ローンの支払いが難しいのであれば、債務整理を含めてどのように対応するかを考えましょう。

任意売却について分からないことや不安な点があるのであれば、専門知識を持った不動産会社に相談するのがおすすめです。